爽やかな優しいブルーに白い模様が湧き上がるブローチです。楕円のドーム全体に光を宿す姿は、遥か彼方にひっそりと息づく星雲を眺めているようです。こちらは、樹脂でスターサファイアを模したものですが、スゥイートなニュアンスのブルー、角度によってうねる模様が姿を変え、差し込む光が少し白っぽく曇りを帯びる表情がとても独特で素敵です。
台座は植物をモチーフにしたよい細工の透かし彫りで、煌めきを削ぎ落とした質感の金と銀が溶け合ったような色みが、古いものならではの魅力をたっぷりと漂わせています。左右に置かれたペーストガラスは、一転、澄んだブルーで、綺麗にカットされた粒から放たれる青い煌めきが、この青い星の世界全体を清らかに浄化しているようです。

売り主からの情報では19世紀、ヴィクトリア朝のイギリス製とのことですが、19世紀末から20世紀初めの頃までのものかもしれません。
サイズは全体が約3.9×1.9センチです。
古いものですので樹脂表面やその他に傷、汚れがあります。