博物画「北極光」
北極付近で見られるオーロラを「北極光」と言います。空に広がる光のベール、その輝きに染まる氷山、うっとりと眺めているアザラシたち。光沢を抑えて深みのある色調、表情豊かな描写や柔らかく複雑なタッチは博物画でありながら素晴らしく幻想的で、現代の印刷や画像ではお目にかかることができないものです。
それもそのはず、原画を描いたのは風景画家、肖像画家であり、同時に科学書籍の挿絵画家でもあったロバート・キーナーなのです。製作は19世紀末から20世紀初めの頃と思われますが、彼はこの光景を実際に目にしたのでしょうか。多分、探検家たちの情報をもとに描いたのでしょう。当時の可能な限りの科学的観察とキーナー自身の夢がない交ぜになって生まれた、この時代ならではの作品です。
ドイツ、ベルンで製作されました。もとは書籍の挿絵でしたので中央に折り目があり、サイズは約39×29.2センチと比較的大判です。
古いものですので傷や汚れがあります。
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