博物画「森林の林床」

木々が生い茂り光の届きにくい林床も様々な植物に覆われています。この博物画は、森林の地面に地衣類やコケ類、シダなどが繁る様子をしっとりと濃密に描いた一枚です。現代の技法とは違うクロモリトグラフを用いた印刷は、薄暗い空間に漂う草本の匂いやぼんやりとした光、かすかに頰を撫でる風の肌触りまで感じられそうです。
もとは書籍の挿絵でしたので、付属のハトロン紙を被せると描かれた植物の名前を照合できるようになっており、こういうところにも博物趣味が顔を覗かせています。
森羅万象を記録してカタログを作りたいという願いから博物画は製作されました。モノトーンの版画に始まり、それに手彩色を施す技術が発達し、ついにクロモリトグラフによる多色刷りへとたどり着くのです。1930年代には姿を消しますが、インクののった絵画的な表現が魅力的な多色刷り技法でした。

19世紀後半、ドイツ、ライプツィヒで製作されました。当時、ライプツィヒには博物学書籍や百科事典の挿絵を製作する印刷所がありました。
サイズは約24.5×16センチです。
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