博物画「カードゲーム」

インクののりもよく、金彩まで使った綺麗な多色刷りリトグラフで様々なカードが紹介されています。日本では一般的にトランプと呼ばれるプレイングカードも多様なデザインのものが集められ、タロットカードも何種類かあります。その中に「兵」や「馬」などの漢字が記された札もあり、「日本のトランプ」(?)との記載があります。著者がどこかで手に入れたけれど、詳細がわからなかったのかも知れません。当時、まだ日本についての知識はこの程度だったのですね。
さて「博物画」にカードゲームの紹介とは、と思われるかも知れません。本来、博物学とは自然界のものを整理、分類するという学問ですが、「天地間の隅々まであらゆるものを蒐集し、森羅万象のカタログを作る」と拡大解釈すれば、その中にトランプやタロットから遠い極東の国の漢字の札まで蒐集してもよいではありませんか。こちらはドイツの著名な百科事典、ブロックハウス百科事典の挿絵ですが、当時の一般の人々の知識欲、好奇心の発露が感じられます。他の博物画と同じように、ハトロン紙を被せると該当するカードの解説が表れる仕様になっているところも博物趣味をそそられますね。
モノトーンの版画に始まる博物画は、それに手彩色を施す技術が発達し、ついにクロモリトグラフによる多色刷りへとたどり着きました。1930年代には姿を消しますが、優雅な絵画的な表現が魅力の多色刷り技法でした。

こちらは、19世紀の終わりから20世紀のはじめの頃に、ライプツィヒで製作されました。サイズは約30.3×25センチと比較的大判です。
古いものですので傷や汚れがありますが、時代の割りにはよい状態です。

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