クリアなガラスにツバメのエングレイビング、ブルーのラインが爽やかなデカンタです。暖かい季節の訪れを告げるツバメは幸運の象徴であり、その姿が彫られた透明感のある佇まいは軽やかに吹きすぎる春風のようです。
大振りな球形の美しいフォルムには、たわわに実る葡萄や繁茂する植物が栓に至るまで全身に飾られ、眼前に展開する景色はまさに、澄み切った光と空気に包まれた豊穣の森と言えばよいのでしょう。

1920年代から30年代のチェコスロバキア製と推定されます。サイズは、球体の最大が直径約12センチ、全体の高さが約19センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。