古い玩具「サタンの食事」
こちらは"LE REPAS DE SATAN"「サタンの食事」というおもちゃです。散々遊ばれたようで、今はバラバラになってしまいましたが、往時の迫力や愉快な雰囲気は未だあちこちに感じられます。
蓋に描かれたレトロな魅力に溢れた絵でおわかりのように、サタンは蛇がお好きなようです。さて、もふもふの長い赤いものが蛇で、その頭には灰色の小さな重りがついていました。よく見ると重りには目のような点々があります。口を開いた恐ろしいサタンの頭上の小さな穴から蛇を箱の中に入れます。重い頭を差し込んで、あとは箱をトントンと叩けばニョロニョロと入場したようです。元はガラス板が張られていたので蛇を触ることはできません。そこで、箱を叩いたり傾けたりして頭をサタンの口に入れ、さらに箱を叩くと蛇はサタンの口の中にニョロニョロと収まるという寸法です。ふぅ、めでたしめでたし。
このように、サタンに蛇を食べさせるというおもちゃだったわけです。今はガラス板、重りなどがバラバラになってしまいましたが、一応、パーツは残っており、切れてはいますが解説もあります。そして、何よりも蓋と箱の中のサタンの絵が素敵ですね。今では見かけない古い印刷の質感、迫力と愛嬌がない交ぜになった姿を見ていると、思わず顔がほころんでしまいます。
製作年の詳細は不明ですが、20世紀前半までのフランス製と推定されます。
サイズは、箱全体が約9.3×12.3センチ、厚さが約1.8センチです。
このお品の完成形が不明ですので、全パーツが揃っているかどうかはわかりません。古いものですので傷、汚れもあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。