銀製の拡大鏡です。シルバーの持ち手は温かみのある曲面で、四隅には蔓の模様があしらわれています。どちらかと言えば無機質な光学器具と生命の優しさや可憐ささえ感じさせるデザインの出会いは、アール・ヌーヴォーの時代ならではのことかもしれません。しっとりと柔らかいシルバーの質感、古色により陰影を深めた表情も素敵です。
比較的倍率も高く、ちょっと細かいものを見るのに便利ですが、ただ置いておくだけでもデスクトップ周りの空気を優雅なものに変えてくれることでしょう。

銀は純度が92.5%のスターリングシルバーで、イギリス、シェフィールドで1904年に検定を受けた刻印があります。シェフィールドはイギリスのシルバーウエアの生産地として知られています。
サイズは全体が約11.4センチ、持ち手が約8.2センチです。
古いものですのでへこみや傷、汚れがあります。