ツゲと真鍮の折りたたみ定規
昔の職人さんたちが使っていた道具というのはなぜこんなに魅力的なのでしょう。長らく使われて古びてはいても、決して乱暴に扱われていたのではないその姿からは、とても大切にされていたことが偲ばれます。
こちらはツゲの木と真鍮を使った折りたたみ式のインチ定規です。はっきりとした製作年は不明ですが、20世紀前半までのイギリス製と推定され、木の部分にはひびもなく、真鍮は未だ一部に輝きさえ残しています。
ツゲは繊維の密度が高く硬さと粘りがあるため、日本では櫛などに使われますが、イギリスではこうして定規にも使われたのですね。長い年月だけが生み出すことのできる古色に満ちた色彩や質感が素敵です。真鍮のヒンジには分度器の目盛りが刻まれ、重厚でメカニカルな雰囲気に溢れています。
かつて建築現場や日曜大工で活躍したこの古い定規をお供に、その頃へとひと時の旅に出てみてはいかがでしょうか。人々の声やその場の空気まで蘇ってくるかもしれません。
イギリス、Rabone社製で、24インチ=2フィートの定規です。閉じた状態のサイズが約16.4×3センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。