すぐりのブロンズトレイ
茂る葉の間にすぐりが実り、自由に伸びる幹がそのままトレイの造形となっています。生き生きとうねる植物の素晴らしい立体感、輝きを全て削ぎ落とした鈍い金色、ねっとりとした質感のブロンズは、作家がその手でこねた粘土の温度をそのまま感じられるような不思議な雰囲気に溢れて、まるで暖かい地中海の風が吹き過ぎるような姿です。"P.L.SASPORTAS"とサインが彫り込まれていますが、これがその手の持ち主の名前でしょう。
売り主はお釣りのコインを出すトレイと説明していましたが、もしそうだったらとてもおしゃれなお店ですね。小物やアクセサリーなどをのせておくトレイとして身近にあれば、その生命を宿したような存在感が周りの空気を素敵に変えてくれることでしょう。
19世紀末、アール・ヌーヴォーの時代のフランス製で、サイズは約13.2×8センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。