薄い薔薇色と水色の取り合わせがとても涼やかで美しいボンボニエールです。まるで砂糖菓子のような肌に散らされた花々や点描と曲線の装飾には繊細な彩色が施され、その巧みな技が不思議な立体感を生んでいます。ぼんやりとした靄に包まれた花園を彷徨うような、優しい夢の世界に遊ぶ心地にさせてくれるボンボニエールです。どこからかほのかに花の香りが漂って来そうですね。
ボンボニエールは、本来、結婚などのお祝いの時に、ドラジェというアーモンドのお菓子を詰めてお客様に差し上げるためのガラス器でした。もちろん、このまま飾っても素敵ですし、せっかくですから何かを入れて、内から透けて見える色彩とのコラボレーションも楽しめそうです。さて、あなたはどんな夢の世界に行ってみたいですか。

1920年代から30年代、アール・デコの時代のもので、この見事な細工からチェコ製のお品と思われます。
サイズは直径が約9.3センチ、高さが約9センチです。
古いものですので擦れや傷、汚れがありますが、時代の割りにはよい状態です。