銀の小物入れ
渋く落ち着いたシルバーに流麗な花蔦模様を彫り込んだ小物入れです。うねる彫りのラインは古色とともに黒みを帯び、柔らかな銀の煌めきを背景にくっきりと浮かび上がっています。
片側の中央にバックルのついたベルトのような円形が描かれていますが、売り主によれば、これは古くからあるお守りなのだそうです。その中に E C のイニシャルが、こちらも優雅な書体のモノグラムで刻まれています。これはかつての持ち主が誂えて記したものなのでしょう。
こちらはもともとマッチケースとして作られたものです。かつてのマッチは滑らないところに擦り付ければ着火したので、このケースの底面にもその名残のギザギザがあります。今ではそのようなマッチは入手できませんので、小物入れとしてお使いください。素材は銀の純度が92.5%のスターリングシルバーで、蓋を開けたところに、1911年にイギリス、バーミンガムのオフィスで検定を受けた刻印があります。
今回、まるでオリジナルのようによく似合うチェーンがありましたので、せっかくですからおつけしてお届けします。このチェーンもこのケースとほぼ同時代の古いもので、少しずっしりしていますが、それもこのケースの雰囲気にぴったりです。どうぞ皆様のお好きなように身につけてお楽しみください。
サイズは約4×4センチ、厚みが最大約1センチで、チェーンの長さが約38センチです。
古いものですのでへこみや傷、汚れがありますが、開閉はスムーズで、ばね式でしっかりと閉まります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。