真鍮の盾のブレスレット
鈍い銀に植物モチーフの細やかな彫刻が施されています。そこに置かれたのは騎士の盾でしょうか。中央の楕円も周りの鋲も艶やかな真鍮の色です。幅広で存在感のある佇まい、優しさと武骨さ、そこに隠された古いお話が絡み合うようなこのブレスレットの意匠を見ていると、いつしか遠い中世の騎士のロマンスへと誘われてしまいます。遠征に出る騎士が帰りを待つ女性に腕輪を贈ったなどという物語が浮かんできますね。
このお品は真鍮の地金に銀メッキを施したものと思われますが、中央の部分の真鍮が露出しているのは意図的なデザインによるものか、長い時間の中で自然にそうなったものかはわかりません。何れにしても、このユニークな姿は、もはやこのブレスレットだけのものです。
19世紀、ヴィクトリア朝のイギリス製です。サイズは、内寸の直径が約5.6×4.9センチの楕円形で、幅が約2.3センチです。
古いものですのでへこみや傷、汚れがあります。
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