しっとりと鈍い艶を帯びた銀のペンダントです。中央に盾を置き、それをヨーロッパ・オークの実と葉が冠のように取り囲んでいます。ヨーロッパ・オークは古代から森の王、神聖な木をして崇められてきましたが、この意匠はまさに紋章のような威厳が感じられます。
裏面に "1909 2nd Championship Eatmsett" と彫られています。このChampionshipについては、少し調べて見ましたがはっきりしませんでした。いずれにしても選手権の勝者に与えられた品で、漂う威厳と存在感はそのためなのでしょう
銀の純度92.5%以上のスターリングシルバーの刻印があり、それによると1908年にバーミンガムのオフィスで検定を受けていますので、彫られた文字とも一致します。
その意匠と素材の銀そのものの重厚な質感がどこか神聖な中世の騎士すら連想させます。このペンダントは、身につけた方のお側近くに仕え守護するような雰囲気を醸し出します。時計鎖やキーホルダーにつけてフォブとしてお使いになってもよいですね。

1908年、エドワード朝のイギリス製です。サイズは約3×3.3センチ、チェーンは現行品で長さが約44センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。