ピューターのビアマグ
長い時の流れを全身で語るビアマグです。煌めきを全て剥ぎ取った鈍い銀色の質感も素敵で、まるで夜明けの濃い霧の中にぼんやりと浮かぶ影を見るような趣きです。
その霧の肌に "James" という名前が彫り込まれています。この方への贈り物だったのか、あるいはパブなどに置かれたその人専用のマグだったのか。今となっては知る由もありませんが、霧の向こうのかつての持ち主ジェイムズさんに思いを馳せるのも一興です。
大振りで頑丈な造形からは重厚で古めかしい魅力が漂い、そのままで飾っても存在感がありますが、花瓶にしてもユニークな雰囲気になり、デスクトップに置けば周囲の時間を少し過去へと引き戻してくれることでしょう。
20世紀初めの頃までのイギリス製と思われます。サイズは、開口部の直径が約8.1センチ、高さが約11.1センチで、重量は約463.5グラムあります。
古いものですので傷、汚れがあり、もともとはビアマグとして作られたものですが、食器としての使用はお勧めしません。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。