魔法の氷の一粒のようなペンダントです。透き通るクリスタルガラスは綺麗な多面体にカットされ、それぞれの面がみずみずしくクリアな光を放つ様はどこか幻想的ですらあります。シルバーの留め具も透明な粒の魅力を引き立てるように最小限ですが、細かな装飾にマーカサイトが一粒置かれ、こちらも競うように鋭く煌いています。
クリスタルガラスは厚くても極めて透明度の高いものが19世紀から製作され、天然の宝石の美しさを模倣した研磨技術の飛躍的な発達とともに、装飾品として広く支持されました。こちらは1920年代、アール・デコの頃までに製作されたものと思われますが、クリスタルガラスの魅力が余すところなく形になったお品のひとつと言えましょう。

イギリスで製作されたもので、サイズはクリスタルガラスが約1.8×3センチ、チェーンは現行品で長さが約46センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。