シルバーの大振りな薔薇が時の流れで黒みを帯び、深まる陰影がさらに立体感を増しています。そこに散りばめられた無数のマーカサイトが角度によって煌めきを放ちます。翳りのさす薔薇と、その闇を裂くように走る鋭く冷ややかな光。その対照的な黒と銀を同時にまとう姿からは、どこか妖しい美しささえ漂っています。

1920年代から30年代、アール・デコの時代のイギリス製で、サイズは縦横の最大が約6.5×4.5センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。