博物画「甲虫」
版画に手彩色の甲虫の図版です。色とりどりの模様を、その色彩から光沢までひたすら表現しようとした、繊細で見事な仕上がりです。さらに、このようにずらりと並ぶと、そこに優れたデザイン性すら感じられます。本来、作家の主張を込めた芸術作品ではないので、お部屋に掛けても重すぎず、知的でシックな一枚になることでしょう。
一般向けの博物学書籍の挿絵ですが、知識を啓蒙し画像を共有しようという熱意、一般の人たちの科学に対する強い興味関心が滲む一枚です。科学が専門家から一般の人の手に渡り始めた黎明期、当時の博物画から時代の雰囲気を感じるのも楽しみのひとつなのかもしれません。
1890年、ドイツで製作されました。サイズは約18×24センチです。
古いものですので皺やシミ、汚れがありますが、画像は十分にお楽しみいただけます。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。