遺髪入りロケットペンダント
力強いブラックレターの書体でイニシャルや年代が刻み込まれたシルバーの遺髪入りロケットペンダントです。よほど大切に思わた人物だったのでしょうか。古色を帯びた銀と黒の表面からは「この人を忘れない」という、残された人々の強い思いが滲むようです。
記された文字は「E.Pge へ H.R. より」となっており、裏面に1881年にバーミンガムでスターリングシルバーの検定を受けた刻印があります。ロケットそのものが製作された翌1882年に遺髪が納められ、同時にイニシャルが刻まれたのでしょう。亡くなった方の思い出に、残された人々の間で交わされた形見の品かもしれません。
黒々と陰影を深めた佇まいは、古い礼拝堂を連想させる、静謐で重厚な雰囲気に溢れています。ロケットを開けると透明な板の中に遺髪が納められ、150年近く前に行われた心を込めたお弔いの様子を静かに物語っているようです。
1881年から1882年、ヴィクトリア朝のイギリスで製作されました。サイズは約2×2.6センチ、チェーンは現行品で長さが約45センチです。
古いものですので傷、へこみ、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。