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ブリキの幻燈機

煙突を立てた小さなストーブのようなフォルムにレンズ筒が取り付けられて、扉の銀の王冠のエンブレムも凛々しい、はてこれは何の器具かと思っていると、なんと初期の幻灯機なのです。深い緑の本体に金色の脚はそれぞれに古色をまとい、上部や煙突は黒光りして、その金属の素敵な質感は、19世紀、ヴィクトリア朝、スチームパンクの時代からタイムスリップしてきたような姿にさらなる魅力を与えています。
当時、幻灯機に使うガラススライドと光学技術は十分として、後の問題は光源でした。まず最初はろうそく、次にアルコールランプですが、いずれにしても燃焼するために煙突が必要だったわけです。まさにこの幻灯機はその時期のもので、19世紀も終わりに近づくと電灯を使用するものが作られるようになります。実際にろうそくで実験してみると煙突から少し炎が見えるくらい燃焼しましたので、上部の黒光りはかつての使用時の熱によるものでしょう。
こちらは家庭で使われた子供向けと思われますが、今と比べて、絵画以外に画像を見る機会が圧倒的に少なかった当時、暗闇に浮かぶ色彩像はまるで魔法に見えたようで、それゆえマジックランタンと呼ばれています。使用するガラススライドも、装着できるサイズが限られているため今では希少ですが、今回は専用のスライドを5点おつけします。

実際に、まず明るさを確保するために細いろうそくを数本束ねたものを、次に明るさ25W相当のLED電球を使って投影実験を行いました。レンズ筒は最大限に伸ばした状態にして、スクリーンから1メートル以上2メートル以内の距離で、画像で紹介した程度の像を映すことができました。束ねたろうそく、LED電球による大きな差異はありませんでした。光源の明るさを上げればもう少し鮮明な像を投影できるかもしれませんが、ろうそくでは短時間で本体が火傷をするほどの高温になるため、LED電球の使用をおすすめします。

19世紀のイギリス製です。サイズは、煙突を含めた高さが約25センチ、本体が約11.5×12.5センチ、奥行きが約7.2センチです。
幻灯機、スライドともに古いものですので傷や汚れがあり、本体に煤や蝋の跡もありますが、躯体、扉はしっかりしています。

こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。

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