銅版画「黙示録のラッパ吹き」
こちらはヨハネの黙示録第9章の場面です。7人の天使達が順にラッパを吹くと、それを合図にあらゆる災厄が地上にもたらされるのです。
この図版にはふたりのラッパ吹きしか描かれていませんが、底知れぬ穴から煙とともにイナゴが現れて人々を苦しめていますし、2億人の騎兵隊もいますから、もはやラッパは全て吹かれてしまったのでしょう。
しかし、モノトーンの銅版画にどうしてこのような遠近感、人々の表情、迫力や雰囲気が宿るのでしょう。地中から吹き出す煙の硫黄臭さまで漂って来るようです。
こちらは17世紀中頃、マテウス・メリアンの工房で製作された銅版画です。彼は17世紀のドイツを代表する版画家、イラストレーターでした。この図版も本来は聖書の挿絵であったはずで、完本はメリアン聖書と呼ばれています。
カットマットを使わないで、アクリル板を合わせるフォトフレームなどにシンプルに飾ってはいかがでしょう。古い紙の雰囲気も全て味わえてよいと思います。
サイズは約18.5×14.6センチです。
古いものですのでシミや傷、汚れがありますが図版は十分にお楽しみいただけます。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。