グリーンのカクテルリング
綺麗にカットされた粒のグリーンがとても美しいリングです。濃い黄緑が黒みを帯びた色調ですが、透明感のあるペーストガラスが瑞々しく光を含み、密やかに煌めきを宿す、清楚でありながら濃艶、フレッシュでありながら円熟した落ち着きをまとった、深く複雑な美しさに魅せられます。天然の宝石の美しさを追い求めたペーストガラスの技術は19世紀に飛躍的に発達し、高貴な人々にも広く受け入れられました。
中央のグリーンに目を奪われますが、周囲におかれたマーカサイトが鋭いシルバーの煌めきを放っており、このリングのエレガントな魅力はこの銀の光によって完結しているのだと気がつきます。
台座は刻印は確認できませんがシルバーと思われます。素材の古色を帯びて落ち着いた質感も含めて、全てが渾然となって見る人を魅了する、素敵なカクテルリングの完成です。
1920年代から30年代、アール・デコの時代のイギリス製です。サイズはグリーンの粒が約0.8×1センチ、リングは日本の規格でだいたい10号と11号の間です。
ペーストガラスの表面に縦に4ミリ程度の傷があり、古いものですので他にも細かい傷や汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。