こちらはステレオグラムと申します。横に並んだ2枚の写真を両目で同時に見ながら離したり近づけたりしていると、ある時、写真がひとつになり立体的に像を結びます。ステレオヴューワーという器具に装着してもよいのですが、器具がなくても少し練習さえすれば画像が飛び出して見える、一種の立体写真なのです。
1枚目はアメリカ、フロリダ半島のオクラワハ川で、19世紀末から20世紀初頭にかけて人気のリゾート地でした。裏面に詳細な説明があります。
2枚目は「砂浜でのんびりと過ごすひと時」と題され、楽しい子供時代を思い出させる一枚です。これも裏面に詳しい状況説明があります。
3枚目は、暖かい季節が戻ってきたお祝いにヨーロッパ各地で木の棒を立て、その周りでダンスをする様子です。これも詳しい説明が裏にあります。
いずれも楽しかった思い出や行きたくてもなかなか行けない観光地を目の当たりにできる、しかもカラーでという、驚異の立体写真だったのです。科学の進歩で夢物語が現実になり始めたその黎明期、レトロフューチャーのかけらのようなステレオグラムをどうぞお手元でご覧ください。
こちらはセットでお買い得なお値段になっております。

19世紀末のアメリカ合衆国製で、サイズは約17.7×8.9センチです。
古いものですので反りや傷、汚れがあります。