ペーパーマリオネット
中世の騎士かはたまた道化師か、怪しげなおじさんたちが勢ぞろいの図版です。本来は切り抜いて、これ自体は薄い紙に印刷されているのでそれを厚紙に貼り、関節部分をつないでマリオネットにするためのものなのです。
ぼんやりと刷られた姿にちょっと不気味な笑顔を浮かべて、なぜか色彩だけが強烈な多色刷りリトグラフは、何だか一度見たら忘れられず、夢の中にまで出てきそうなインパクトがあります。さらに、胴体、手足が並べられた図像は、意図せず、とてもユニークなデザインになっており、皺や変色のある古寂びた紙の質感も怪しい雰囲気を一層盛り上げています。
いっそのことカットマットなどを使わず、ポスター用のフレームなどにそのまま入れて、謎を孕んだ古めかしさを丸ごとお楽しみいただいてはいかがでしょうか。
19世紀から20世紀初頭までに、ドイツ、バイエルン州ヴァイセンブルクで製作されたものと思われます。サイズは約42.5×33.5センチです。ついている封筒はオリジナルではなく、フランスの艦船などの絵を扱うお店のものです。
図版を広げた状態でお送りすることが難しいため、丸めた状態でお届けします。
古いものですので折り目や切れ、皺、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。