螺鈿細工の祈祷書
クリーム色の表紙に貝を綺麗に磨いた螺鈿細工を施した祈祷書です。金彩の花模様も可憐で、貝飾り特有の虹色の光沢、優雅な意匠の十字架や留め金と相まって、清らかで上品な美しさを湛える装丁になっています。
中には聖心の燃える心臓を示したイエス・キリストの図像が収められています。また、見返しの縁取りには手の込んだ金彩の文様が施され、文字のフラクトゥールのフォントも優雅で、隅々まで心を込めて作られた祈祷書です。
1899年の記述が見えますので、19世紀末に出版、製本されたものです。
サイズは、約7.8×11.2センチ、厚さが約2.4センチです。
古いものですので傷や装飾の薄れ、しみ、汚れがありますが、留め金は機能し、時代の割りにはよい状態です。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。