単眼鏡
真鍮と木を組み合わせた単眼鏡です。短く畳んだ状態でオリジナルのケースに入っており、伸ばすことで倍率も調整できます。長い年月の古色が鈍い金色の真鍮からさらに輝きを剥ぎ取り、しっとりと落ち着いた質感になっています。そこにあしらわれた木目との取り合わせが素敵ですね。
ケースは外側が革装で、傷みはありますが、それが実際に携帯されて使用されたことを物語ります。最長に伸ばしてもそれほど倍率は高くないので、逆に近くのものにも焦点が合いやすく、ちょっとしたバードウオッチングなどに適していると思います。かつての持ち主はこれで何を見たのでしょうか。やはり森などの散策の折に珍しい鳥や植物などを見つけると、これを取り出して観察したのでしょうか。あるいは、コンパクトなので、探偵が尾行や張り込みの際に持ち歩いたのか。いずれにしろ、この単眼鏡の使用感は色々と想像を掻き立てます。
1920年代までのイギリス製です。サイズは、最も伸ばした状態で長さが約9センチ、最も縮めた状態で約4.5センチです。
古いものですのでレンズに汚れがあり、本体、ケースにも傷みや汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。