• shopping cart

メルキュール骨董店

  • shopping cart

メルキュール骨董店

顕微鏡とプレパラート5枚

19世紀には科学者ではない一般の人々も、ミクロやマクロの世界に旅に出ることができるようになりました。それは、すなわち光学器具の普及によるものでした。こちらは、その中でも最も簡易なミクロの世界への案内役となる顕微鏡です。ただいま簡易と申し上げましたが、これは粗悪なという意味ではありません。机上の大型顕微鏡のように細かいピント合わせやレンズの交換を一切しないで、最低限妥協できる程度の拡大像を保障しなければなりません。また、何処へでも持っていける大きさと強度が要求されます。これはこれで大変なのです。
まず、上部の真鍮製の筒部分ですが、プレパラートを差し込むスリットには固定機能があり、ワンタッチでガラス板をしっかりと留めることができます。そして、レンズと逆側の穴を光の方に向ければ、視界は狭いですが一応、像を見ることができます。この円筒部分だけでも使用できるという、素晴らしい携帯性能ですね。
さらに、不要なものを全て削ぎ落とした台座も素敵です。円筒部分をこの台座に設置して鏡で集光すれば、顕微鏡が揺れることなく、もっと明るい拡大像を見ることができます。
未だ輝きを残す真鍮、丸みと艶を帯びた樹脂パーツの使用感、機能性だけに特化したような黒い鉄製の台座、これが当時の別世界への扉だったと思うと、21世紀の今、ここにあることに静かな感動すら覚えます。

前述の通り、様々な場所でできるだけ簡単に使うことを想定した器具のため、通常の顕微鏡よりも視界が狭く、ピント調整も完璧ではないことをご理解ください。
なお、スリットの幅が狭く、通常よりも小型のプレパラートしか装着できません。今回は、装着可能なサイズの古いプレパラート5枚をおつけします。全て綺麗な紙で包まれたもので、当時の人々のミクロの世界への憧れを形にしたようなお品です。中に「シダの胞子」"Seeds of Fern"、「海藻」"Seaweed"の他、微小な蜂の頭部と思われるものなどがあります。流麗な手書きの筆記体で標本名の記載があるのですが、まさか21世紀の日本で骨董屋が解読に苦慮するとは当時の人は夢にも思わなかったでしょうから、他の美しい文字は解読できませんでした。残りの謎解きは皆様でどうぞ。

顕微鏡は19世紀から20世紀初頭までのドイツ製です。サイズは、円筒部分の長さが約5センチ、直径の最大が約3.4センチです。台座に設置した際の高さが最大約10.5センチです。
プレパラート標本は19世紀のイギリス製で、サイズは約5.8×1.7センチです。
古いものですので、プレパラートの試料に劣化があり、顕微鏡も含めて傷、汚れがあります。

こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※別途送料がかかります。送料を確認する

送料・配送方法について

この商品の送料・配送方法は下記のとおりです。
¥20,000以上のご注文で国内送料が無料になります。

  • ゆうパック

    日本郵便が提供する宅配サービスです。荷物追跡に対応しています。

    全国一律 ¥500

※¥20,000以上のご注文で国内送料が無料になります。

ショップの評価