大粒のグリーンを鈍い銀のアザミが包み込むペンダントです。透明感のあるガラスが綺麗にカットされた瑞々しい緑の粒は、黒々と深い深淵を覗き込むと、時折そこにきらりと光が宿るような、神秘的な景色です。また、台座は枠だけで裏へと光が抜けますので、緑の光と影が複雑に絡み合い、万華鏡を覗いたような表情を見せることもあります。
台座のアザミはスコットランドを外敵から守って国花となった花ですが、黒々とした銀色に鈍い光の筋が走るその佇まいからは、そのエピソードを彷彿とさせる高貴な力強さが感じられます。その気高いアザミが、不思議な力を秘めた緑の粒を守っていると言った姿です。

このたび、ちょうど入るケースがありましたので、それをおつけします。このケースは古いものですが、日本の真珠宝飾品店のものです。ただ、雰囲気もよく合っておりますので、せっかくですからそれに入れてお届けします。

20世紀前半までのイギリス製で、緑の粒は直径が約2.5センチあります。このくらいのサイズの方がお召し物に埋没することなく、程よい存在感があると思います。
鎖は古いものですが、留め金部分は現行品を使用しております。長さが約58センチです。
本体、箱ともに古いものですので歪み、傷、汚れがあります。