ホーリーカード入りガラスフレーム(殉教者アフレ)
ガラス板とそれを挟み込む金属の台座を組み合わせたフォトフレームです。クリスタルガラスが存在感のある厚みと透明度を両立して実現しています。最低限の台座ですからまるで美しいガラスに紙が封じ込められているような印象を受けますが、よく見ると上下の金属のライン、頭上にあしらわれたリボンの装飾が、展示した図像をエレガントに引き立てています。古色が輝きを削ぎ落とした、古いものならではの風合いです。
背後の中央にある棒に図版を挟むようにして固定するシンプルな仕組みですので、手軽にお好みのものを飾ってお楽しみいただけます。古いフランスのフレームに見られるスタイルです。
合わせたものは周囲の切り紙細工カニヴェも美しく、繊細な版画に巧みな手彩色が未だに色あせていないホーリーカードです。こちらは19世紀前半のフランス大司教デニス・オーギュスト・アフレで、彼は1848年、六月蜂起の内戦を停めようとして、パリ市内で亡くなりました。その際に「私の血が最後の流血となりますように!」との言葉を残しています。この絵は、その慈善と祖国愛の殉教者と呼ばれる彼の姿です。受難にあってから亡くなるまでを細密に描き、丁寧な手彩色を施した表情豊かな仕上がりになっています。
フレーム、ホーリーカードともに19世紀、フランス製です。サイズはガラス板が約6.5×10.6センチです。
古いものですので、フレーム、カードともに小さな欠けや傷、錆、しみや汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。