優雅な意匠の台座に５つのラピスラズリを置き、その下には金色の十字架が揺れているペンダントです。渦巻く模様と曲線の組み合わせは植物がモチーフでしょうか。金色の光に生命が宿り、くるくると踊っているような姿です。そこに震えるように細かく揺れるチェーンを垂らし、金色のクロスと併せて様々な動きを巧みに組み合わせた見事な仕掛けになっています。
黒に近い深い青のラピスラズリは遠い夜空を思わせます。それぞれの粒に小さな煌めきが宿り、円を描いた姿は、何かを啓示する星々が夜空に現れたようです。そういえば、ラピスラズリは旧約、新約聖書とも浅からぬ縁のある石なのです。
躍動する生命や美しい星々に祝福される十字架のペンダントです。

1920年代、アール・デコの時代のイギリス製です。サイズは、縦の最大が約5.6センチ、横の最大が約2.5センチです。チェーンも渋い輝きをまとったオリジナルで、長さが約48センチです。
ラピスラズリについては買い付け時の情報により、その後、正式な鑑定はしておりません。
古いものですので傷、汚れがあります。