メカニカルペンシルの芯ケース
真鍮に金メッキを施したメカニカルペンシルの芯ケースです。メカニカルペンシルは1822年にイギリスで考案された繰り出し鉛筆が元祖と言われていますが、19世紀、ヴィクトリア朝の時代でも今のようなごく手軽な筆記用具ではありませんでした。したがって、その芯も綱模様と星が浮き彫りにされたエレガントなケースに入っていたのです。
こちらは1824年にマンチェスターで設立された PERRY & CO. のもので、当社は、既存のペンに満足できなかった学校長ジェームス・ペリーによって創業され、その後、ロンドンに拠点を移してペンの他に鉛筆や文具用品の製造、販売を手がけ、こちらの芯とケースは1850年代から1880年代に販売されました。ケースの蓋に "SOLID INK" の文字が見えます。筆記用具と言えばつけペンが主だった当時、ペンシルの芯は「固形のインク」だったのですね。
ケースの蓋の蝶番などは健在ですから、現代のシャープペンシルの芯を150年ほど前のケースに入れて持ち歩くのもまた一興というものでしょう。中はいくつにも仕切られていますので、様々な種類の芯を入れる時にも便利です。
中に長さが約5センチの芯が3本入っており、これがフルサイズと思われます。その他に約1.8センチから3.2センチの芯が計5本入っています。こちらは「緑のガラスのメカニカルペンシル」「銀のメカニカルペンシル」「メカニカルペンシルと芯のセット」のいずれのお品にも太すぎて使えませんが、サンドペーパーで削るなどして調整すれば使用可能になるかもしれません。
ケースのサイズは約2×5.5センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。