象牙色の想い出
「私が若い頃のお話よ…いったいどこから話そうかしら。」 謎めいた過去を秘めた老婆がぽつりぽつりと語りながらテーブルに広げ見せてくれたのがこの品々でした。どのくらい時間が経ったでしょうか、象牙色の袋から最後のひとつを出し終えると、お話しもおしまいでした。あとは沈黙、そんな余韻の中で彼女は最初にあったように全てを袋に戻しました。ゆっくりとゆっくりと、ひとつひとつ慈しむように戻し終えると、「さあ、どうぞ、持って行ってね。」そう言ってその布の袋を私に差し出したのです。その日が、その老婆と会った最後となりました。
温かみとほんの少しのほろ苦さ、そして底にあるのは癒えた悲しみの残り香…。そんな懐かしさの香る想い出のお楽しみセットです。是非、象牙色に包まれたひとつひとつを手に取り、それぞれの物語の瞬間をご想像なさってください。
・聖体拝領のオモニエール(布製の巾着袋)
・刺繍入りレースのハンカチ
・ハートのエクスヴォート
・聖母子像のメダイ
・薔薇の蕾の入った小瓶
・フローズンシャーロット
・聖母マリアのホーリーカード
・若い紳士の写真
以上が入っております。
それぞれ物語を秘めた魅力的なものをたくさん詰め込みました。総額で言うと倍以上。たいへんお得なセットとなっております。まだもう少し入りそうなので、いくつかオマケを入れておきます。どうぞお楽しみに。
聖体拝領のオモニエールは20世紀前半までのフランス製と思われます。サイズは約13.5×24センチです。他のものもほぼ同時代かもっと古いものでしょう。
どれも古いものですので傷や汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。