ドイツのカルテットというゲームのカードです。カルテットは同じ種類のカードが4枚集まったら出して、早く持ち札がなくなった人が勝ちという「ババ抜き」に似たゲームなのですが、特定の人に特定のカードを請求出来るルールもあり、持ち札を推理して大人も楽しめたようです。
こちらは「星空」という、同じ星座を4枚集めるカルテットです。星座は8種類、カードは4枚ずつで計32枚のコンプリートセットです。シンプルですが、どこかほっとくつろいだ柔らかさが心にしみるデザインで、裏の星と三日月も何とも言えない楽しさと優しさを感じます。このイラストはモーリッツ・ノイゲバウワーという人の手によるものです。
ドイツの方は大好きなゲームだそうですが、くつろいだ夜のひととき、このカードを手にした楽しそうな姿が目に浮かび、その声すら聞こえてきそうです。

1952年、旧東ドイツ、ライプチッヒ製で、ドイツ語の説明書の他に、星座について解説した本の切り抜きが入っていました。きっと、かつての持ち主がゲームのお供に挟んでおいたものでしょう。
サイズはカードが約11×7.5センチです。箱に修繕のあとがあり、大切にされた様子が伺えますが、古いもので、実際に使用されたものですので、汚れ、傷のあるカードもあります。