郵便局の秤
とても華奢な造り、歩き出しそうなフォルム、実際に計測した時のメカニズムの動き、そのどれを取っても意図せぬ魅力に溢れた秤です。50グラムまでしか測れませんが、買い付け時の情報ではオーストラリアの郵便局で使われていたとのことです。投函しに来た人が局員に渡した封書をちょっと載せて重さを確認したのでしょう。50グラムを超えると別料金とかいう規則でもあったのでしょうか。
郵便制度は何百年も前から大変重要視され、神聖ローマ帝国に帝国郵便という国営の郵便事業があったり、17世紀にはハプスブルク家がオーストリア宮廷郵便を設立したりしているのです。
角が丸くなり艶光りした木のカウンター、その奥に立つ郵便局員の脇でこの小さな秤も胸を張って投函される郵便を待っていたことでしょう。
20世紀の初めの頃までのオーストリア製です。サイズは約9×6センチ、高さが約12.5センチです。
現在、正確な重量の計測ができるかどうかは確認しておりません。
上皿にぐらつきがあり、古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。