時の流れが生み出す金属の魅力をそのまま纏ったようなシェル型のディッシュです。今回は大小セットでお届けします。
まず、持ち手のついた大きい方は銀メッキと思われますが、黒に近い色から淡い茶までグラデーションなっており、金属特有のほんのりと虹色を帯びた光沢も素敵です。裏面はもっと色みが濃く、虹色の光沢も強く美しくなっています。シェルに刻まれたおうとつの陰影が表裏共にぐっと深くなり、その存在感にはどこか迫力すら感じさせます。
小さい方はイギリスのオフィスでスターリングシルバーの検定を受けたホールマークが見られます。シルバーが鈍い輝きを残しながら黒みを帯び、さらに黒い模様が散りばめられている様は、意図せずに印象的な景色となっています。こちらも表裏共に陰影が増し、刻まれた模様、曲線に重厚な力強さが感じられます。
アクセサリーディッシュやデスクトップでの小物入れなどにいかがでしょうか。綺麗なアクセサリーは落ち着きと深みを増してよりエレガントに、モダンなデスクトップも少し空気感が変わるかもしれません。古いものにはそういう力があるように思います。どうぞお試しください。

どちらも20世紀前半までのイギリス製です。サイズは、大きいほうが持ち手を除いて約7.5×7.9センチ、小さい方が約5×5センチです。
どちらも古いものですので、前述の通りの変色の他、傷、若干のへこみ、汚れがあります。