銀のマネークリップ
"W S"とイニシャルが刻まれたシルバーのマネークリップです。これは、かつての持ち主が特に刻ませたものでしょう。これは折り畳んだお札をまとめて持ち歩くためのもので、日本ではあまり使う習慣がありませんが、欧米では簡単な財布感覚で使われています。そのようなわけで、お札の挟み方やマナーも人それぞれ、色々あるようです。
そういえば映画などで小銭を渡す時に誰も財布を出しませんし、紙幣も一枚や二枚はどこからともなく出てきて、「ほらよ。」なんて渡しています。バーなんかのシーンでなんだかかっこいいなと思っていましたが、あの秘密はこれだったのですね。
こちらは19世紀後半にアメリカで創業した銀細工師ウオルター・E・ヘイワードの工房で作られたもので、素材は銀の純度92.5%以上のスターリングシルバーです。製造年の詳細ははっきりしませんが、20世紀半ばと推測されます。シンプルでシックな意匠、時の流れが表面の輝きを程よく削ぎ取った渋い質感で、この長らく使用した感じがちょっとハードボイルドですよね。
支払いはマネーレスという現代に、ポケットからこのクリップを取り出して札なんか数えたら逆にクールかもしれません。
サイズは約5×2.5センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。