上を向いて凛と咲く西洋の百合のような、優雅な威厳のあるフォルムの花瓶です。見事な模様が刻まれたクリスタルガラスにも高級感があります。このままオブジェとして置いても存在感があるのですが、筒部分が長いため茎の長めな百合や大輪の花などを飾ってもよいですね。
金属の台はしっとりと程よく艶を残した銀色で、うねるような植物の装飾が古色を帯びて陰影を深め、重厚な雰囲気を醸し出しています。ガラス部分に高さがありますが、この土台部分がしっかりとして重量があるため、安定感があります。
ところで、これは余談ですが、花を飾った後で花瓶の外側の模様に滴る水滴が、宝石がこぼれ落ちるように美しく見えました。

20世紀の初めの頃までのアール・ヌーヴォーの時代のフランス製です。サイズは、開口部の直径が約13.5センチ、高さが約34センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。