青い星が三つ並んだ神秘的な指輪です。三つの星はペーストガラスで、黒みを帯びたサファイアブルーには深く引き込まれるような魅力があります。自然光などの光を浴びると、綺麗にカットされたガラスに煌めきと光が宿り、同じサファイアブルーでもそれぞれの粒の中で何かが目覚めたように表情が変わります。それを見ていると、どこかに生命が在るような不思議な感覚をおぼえるかもしれません。
ペーストガラスは、18世紀に天然の宝石を模倣して考案されました。19世紀、その技術は飛躍的な進歩を遂げ、その美しさは高貴な人々にも広く受け入れられたのです。
リングの素材は銀の純度が92.5%以上のスターリングシルバーです。長い時の流れがシルバーに降り積もり、鈍い艶を残しながら黒みを帯びた質感は、三つの星の青に惹きつけられるこの指輪に、更に謎めいた魅力を与えています。

20世紀初頭までのイギリス製です。サイズは、三つの粒が置かれた部分が直線で約1.5センチ、リングは日本の規格でだいたい13号程度です。
古いものですので傷、汚れがあります。