青のモーニングロケットペンダント
青いエナメルを背景に白の文字、銀の冠が美しいロケットペンダントです。こちらはモーニングペンダントでもあるのですが、このモーニングは「哀悼の」という意味で、裏のガラス葢の中に遺髪や写真、その他の形見の品を入れておくものなのです。少し厚みがあるので、写真だけではなく多少立体的なものも入れることが出来ると思います。
青いエナメルに白で描かれたNDの文字はノートル・ダムのモノグラムで、その意味は「我らの貴婦人」つまり聖母マリアの事です。地のエナメルの青はマリア様の色で、そこに銀の冠を描き、戴冠した聖母が象徴的に表現されています。その意匠からは、聖母マリアに帰依し、亡くなられた方の天界での平安を祈る気持ちが伝わってきます。
枠や周囲の植物の装飾は真鍮製で、しっとりと落ち着いた質感が聖母の上品で優しい雰囲気を思わせます。控えめな艶を残した金色が青や銀ともよく調和して、エレガントでありながらどこか物悲しさが滲む、モーニングジュエリーに相応しい佇まいです。
19世紀、ヴィクトリア朝のイギリス製です。サイズは、全体が約2.9×4.5センチ、ガラスの蓋が約2×2.7センチ、チェーンは現行品で長さが約45センチです。
古いものですので傷、汚れがありますが、時代の割にはよい状態で、蓋はパチンと閉まります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。