アルレッキーノの仮面
イタリアの即興喜劇コンメディア・デッラルテで使用される仮面です。16世紀中頃に生まれたこの演劇は、仮面に象徴されるキャラクターをその仮面をつけた役者が即興でユーモラスに演じるというものです。
こちらは、道化師で軽業師でペテン師、別名ハーレクインやアルルカンなどとも呼ばれる陽気な道化役者の仮面です。他の登場人物を打ち据えるバトンを持ち、彼が身に着ける赤、緑、青のまだら模様の衣装はのちの道化師の衣装の起源と言われています。
しかしこの色合いや顔のパーツの様子から、日本の能面などを連想した方もいらっしゃるのではないでしょうか。派手な衣装を身に纏い、この仮面を着ければ、一躍人気者のトリックスターに、しかしこの仮面が単体で暗い部屋にぽつんと立て掛けてあろうものなら、一気に不気味な気配を醸し出しそうです。そう考えてみると、この仮面は時に面白おかしく、またある時はほんのちょっぴり夏の怪を感じられそうな一品です。
20世紀の初めの頃までのイタリア製で、サイズは横幅が直線で約17センチ、縦の最大が約16センチです。
実際に演劇などで使用したものと思われ、使用感があります。また、古いものですので傷や汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。