幼子を導く天使のデスカードと、どこかしんとした静寂を感じさせる十字架のセットです。
細部まで表情豊かに描かれたデスカードは1881年に70歳で亡くなった方のものです。昇天する時には幼子の姿に戻り、天使は幼い頃から守り導いてきた彼の守護天使なのでしょう。天界でも変わらず導いてくださるようにと願う、遺された人々の祈りも伝わってくる絵柄です。
合わせた十字架は小振りなのですが、静かな銀色の佇まいを見ていると、どんなに心乱れている時でも穏やかな気持ちになれる、どこか独特な清らかさがあります。密かにそばにいる守護天使のように、お持ちの方を守り導くのかもしれません。裏面に工房の刻印と思われるものもあり、心を込めて作られた感じが伝わってきます。

デスカードは1881年のフランス製で、十字架もほぼ同年代のものと思われます。
サイズは、カードが約6.9×10.7センチ、十字架は約1.7×3センチ、チェーンは現行品で長さが約43センチです。
どちらも古いものですので傷、汚れがあります。