ゆらゆらと揺れるお月様に思わず魅入られてしまう振り子の置物です。三日月はもうそれだけで惹かれるものがありますが、それが台の上で魅力たっぷりに揺れ、その動きに合わせて眼も前後に動きます。表情豊かなだけでなく、その表情を少しづつ変えるのですから、さあ、もう目が離せなくなって、いつまでも眺めてしまいます
さて、お月様は何を思って揺れているのでしょう。何やら楽しいことを考えて微笑んでいるのか、はたまたこのあいだ空から見たちょっとした出来事でも語ろうとしているのか。その答えは見る人の心次第でしょうけれども、嬉しい時は一緒に喜んでくれる、悲しい時や寂しい時は何かお話をしてくれる、きっとそんな優しいお月様なのだと思います。

20世紀の前半までのフランス製です。三日月も含めて全体が金属製で重量があり、錘のバランスもよいので、揺らしても意外と安定感があります。
サイズは高さが約53センチです。
古いものですので傷、汚れがあります