モーニングブローチとデスカード
黒の喪の花が開いたような、あるいは暗い星をかたどったようなモーニングブローチと、苦しみから解き放たれる瞬間を浮き彫りにしたような大きな墓のデスカードのセットです。
鬱蒼と茂る木々に囲まれ、墓前には植物が生えている絵柄は、亡くなった方の実りの多い人生を象徴しているのかもしれません。そう思ってみると、ブローチも天上の星が静かに光を投げかけている様に見えてきます。
亡くなった方を偲び、その冥福を祈る。遺された人々の気持ちが伝わってくるようなお品物を組み合わせました。
デスカードは1901年、オランダ製です。ブローチはほぼ同年代かもう少し古いイギリス製で、素材はゴムを硬化させた古い樹脂素材のヴォルカナイトと思われます。1861年に夫を亡くしたヴィクトリア女王は、10年以上も喪に服し、そのため、当時のイギリスでは喪服につける黒いジュエリーが流行しました。その素材は正式には木材が化石化したジェットでしたが、生産量が少なく、前述のヴォルカナイトも代替の素材として広く使用されました。
サイズはカードが約7×10.3センチ、ブローチは約3.5×2.7センチです。
どちらも古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。