透明感のあるアンバーが美しいボヘミアングラスのお皿です。森には草木が茂り、その間を牡鹿、雌鹿が駆け回ります。そしてこのアンバーは、さしずめボヘミアの森のそこかしこに差し込む木洩れ陽なのでしょう。
こちらは透明なガラスに色のついたガラスを重ねて、表面を削って装飾を施したものです。全て手作業ですので、駆ける鹿の姿や表情は生き生きと躍動し、植物や建物は一部様式化された素晴らしい意匠で、それらがお皿全体を埋め尽くすように描かれています。
光を含むお皿をただ眺めていても美しいのですが、せっかくですから何かを盛り付けて楽しみたいですね。デザートやフルーツ、前菜なども、涼しげで素敵です。穏やかな木洩れ陽のようなアンバーは、何をのせてもよく調和し、引き立ててくれると思います。

こちらは縁の鳩と思われる鳥が特徴的でしたので「鳩」といたしました。
今回買い付けたシリーズのうち、このお皿にはモーゼル社のサインがあり、中央の雌鹿の右斜め上あたりに彫られています。

19世紀から20世紀初頭までのチェコ、モーゼル社製で、サイズは直径が約20センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。