遺髪入りモーニングブローチ(格子)
ヴィクトリア朝、英国製のブローチです。19世紀当時の職人によってきれいに編まれた毛髪が封入されています。周囲は黒地に金色のつた模様の装飾が施され、静謐な中にどこか厳かな雰囲気が漂います。
こちらはお亡くなりになった方を偲ぶモーニングジュエリーのブローチで、大切な人が亡くなった折にその遺髪を使い、形見として身につけられました。メメント・モリの思想を汲むもので、故人を悼み、その死を忘れない為のものです。
裏面に流麗な文字の彫り込みがありますが、それによると、こちらの遺髪はユーシビアス・ショー・パーマーという方のもので、1876年に56歳で亡くなっています。19世紀のイギリスを生きた方の人生、そして遺された方の思いがひとつのブローチとしてここにあります。そう思えば、このお品がまとう特別な雰囲気も心から納得できます。
様々な物語や想い出を秘めたお品を、今また、そっと身につけてみてはいかがでしょう。
1876年にイギリスで製作されました。サイズは約3.6×3センチです。
古いものですので内外に汚れや傷があります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。