羽ばたく銀色のカモメのバングルです。金属は鈍い輝きを残しながら黒みを増し、長い時の流れが深い陰影を刻んでいます。古いメタリックな素材に今まさに生きているカモメが乗り移ったような姿を見ていると、モノトーンの世界にリアルな生命が躍動する、まるで夢と現を自在に往き来する魔法を見ている心地になります。
カモメの表情も特別に可愛らしくなどはしておらず、野生の厳しさを語るかのように凛として、力強く翼を広げたその佇まいはまるで手首にあってあなたを守護しているかのようです。
手首に巻く羽の内寸が直径で約5.5センチです。モデルの手首周りは約16㎝で、少し余裕のある感じで装着できました。

1920年代から30年代、アール・デコの時代のフランス製です。
古いものですので傷、汚れがあります。