ヴィクトリア朝のゼリーモールド(フェザー)
ヴィクトリア朝、イギリスのゼリーモールドです。つまりはゼリー型なのですが、今では金属や樹脂製が多いので、このぼってりとしたオフホワイトの陶器からもヴィクトリアンの台所の雰囲気がしてきますね。
こちらは3本のダチョウの羽根の型で、この羽根はプリンス・オブ・ウエールズの紋章に使われる"Prince of Wales feathers" と呼ばれるものです。プリンス・オブ・ウエールズと言えば英国王を継ぐ立太子に与えられる称号で、先だって王位についたチャールズ国王もその前はプリンス・オブ・ウエールズだったわけです。この紋章をゼリー型に使うとは、当時のイギリスの人々のヴィクトリア女王贔屓や王室好きが偲ばれますね。
ゼリーと言っても甘いお菓子だけではなく、コンソメなどを使ったゼリー寄せもありますから、古いモールドで古今東西の料理に挑戦してみてはいかがでしょう。
イギリスの陶器の町として知られるストーク・オン・トレントで1833年に創業した Copeland社で
19世紀後半に製作されました。サイズは、開口部が約8.3×9.6センチで、高さが約7センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。