このロザリオとブレスレットのビーズには高貴な青という表現がぴったりです。ゼニスブルーとは「天頂の空の青」。光の粒がたっぷりと振りまかれて少し黒みが薄らいだ明るい青は、まさに神の在わす天空の色です。
透明な粒は綺麗な多面体にカットされ、清らかな煌めきを放っています。それぞれの粒が個々に光を宿すとさらに色が薄らいで透き通る優しい青に、弱い室内光ではやや黒みを増して凛とした気品のある青にと、光によって表情を変えます。
クロスは雰囲気のあるキリスト像の表裏に細やかな装飾が施されています。また、クロスとチェーンを繋ぐプレートもマリア様の M に十字架を組み合わせた手の込んだ意匠になっています。
また、このロザリオには同じビーズで作られたブレスレットがついており、こちらのクロスにはマリア様の立像が浮き彫りになっています。
ロザリオ、ブレスレットともに金属部分には刻印がありますが、極小で摩滅しているためこちらでは確認ができませんでした。売り主の情報によると、これはフランスのシルバーのホールーマークで、そうであれば銀の純度80%以上のシルバー800、あるいはシルバー850と思われます。何れにしても、古色を帯びた素材の質感が清らかに優しく落ち着いた雰囲気をさらに深くしています。
どうぞ光によって表情を変える天頂の空の青をセットで身につけてお楽しみください。

20世紀初めの頃までのフランス製。サイズは、ロザリオのクロスが約2.8×4.2センチ、チェーン部分の長さが約80センチで、クロスとチェーンを繋ぐ部分が約13.5センチです。ブレスレットはチェーン部分が約23センチです。ブレスレットのチェーンを切り離す環は、開閉のバネが効かなくなっており自動的に閉じることはありませんが、手動で開閉できます。
元々、ロザリオは首からかけるものではないので、チェーン部分を切り離す環がついていません。こちらはチェーンの長さが約80センチありますので、十分、首にかけていただけると思いますが、どうぞご注意ください。
古いものですので傷、汚れがあります。