艶のある半球は青い光を宿し、煌めく透明な粒はほんのりと薄青に染まる。そんなふたつのブルーがなんとも美しいピアスです。
カボションカットのブルームーンストーンは鮮やかな青の光をその内に優しく抱くように浮かべます。それは、廃屋の曇ったガラスの向こうに光に満ちた夏の青空を見たような、少し歪んだ夢の中の不思議な景色のようです。
トパーズは綺麗にカットされて輝き、透き通る全体にうっすらと青を感じさせる姿はとても爽やかです。
台座は銀の純度が92.5%以上のスターリングシルバーで、少し古色を帯びて落ち着いた質感がそれぞれ個性のあるふたつの石をさらに引き立てています。また、ムーンストーンは蝶番で下げられているため、着けている方の動きによって揺れる様子も楽しめます。

『いつの間にか迷い込んだ歪んだ世界から、遠くにぼんやりと見える綺麗な青い空を頼りに、僕はなんとか抜け出すことができた。呆然と立ち尽くす僕の周りに満ちた光もなぜか微かに青く、汗に濡れた身体には外気がこの上もなく爽やかだった。』　（架空の夢日記　その1）

20世紀前半までのイギリス製で、サイズは全体の縦が約1.5センチ、横幅が最大約0.8センチです。
ムーンストーンに自然石特有のひびなどがありますが、崩壊するような状態ではありません。
使われている石については買い付け時の情報により、その後、正式な鑑定はしておりません。
古いものですので傷、汚れがあります。