サフィレットのルース(オーバル)
カボションカットを施された楕円形のサフィレットのルースです。光を浴びるとローズグレーの地に鮮やかなターコイズブルーの光を宿します。
こちらのお品は中央を星型に彫り込み、そこに綺麗にカットされたクリアなガラスが納められております。光線の加減でその小粒の周りを囲むようにブルーのシラーが浮かび、それはまさに天空にあって不思議な青い光を放つ星の姿です。また、角度によって、青い光の中に星がローズグレーの影を落とし、いずれも自然界ではありえない夢の中の景色を目の当たりにしているかのようです。
サフィレットは20世紀の初めまでチェコのヤブロネッツ地方で作られた変色ガラスですが、その後、製作が停止され、現在では製法が不明で再現不可能とされています。その理由として、金を混入するため製作費が高価になり採算が取れなくなった、閉じられた工房で作られており門外不出であったため製造法が継承されなかったなど諸説がありますが、いずれにしても美しい光の中に少々秘密めいた影を宿すお品です。
売り主からの情報では19世紀中頃から後半に製作され、宝飾品の工房にストックされていたものとのことですが、その後、正式な鑑定はしておりません。サイズは約1.5×1センチです。
古いものですので傷、汚れがあります。
こちらの商品は店頭展示品のため、売り切れの場合がございます。また、古いもの性質上、汚れや傷もございます。どうぞご理解下さいませ。