ホーリーカードは中心に聖杯が置かれ、上の白い鳩は精霊の、白い百合はマリア様の象徴でしょう。その周りには押し花が貼られています。裏に「エルサレム　聖地の花」との記載がありますから、これは実際にエルサレムに咲いていた植物です。それだけでなく、イエス・キリストにゆかりのある何かに触れたものでしょう。誰でもが行けるところではなかった聖地から持ち帰ったこのカードは、とても大切な聖遺物として扱われたのかもしれません。
合わせたメダイは、とても小さい円の中に聖母子像が浮き彫りになっています。このような所によくぞと思わずには入られませんが、敢えてこの極小のメダイを製作したことに強い祈りの気持ちを感じます。上にかけたエナメルの青はマリア様の色ですね。

ホーリーカードは19世紀から20世紀初頭までのものと推定されます。メダイはカードとほぼ同時代かもう少し新しいものでしょう。
サイズは、カードが約6.5×10.5センチ、メダイが直径約1センチで、チェーンは現行品で長さが約42センチです。
古いものですのでホーリーカードには剥がれた箇所があり、どちらにも傷、汚れがあります。